最近出張でアーメダバードに行く機会があり,少し観光もできてとっても良いところでしたので紹介したいと思います!はじめは行くのも怖いと思っていたインドですが,慣れてみると行動しやすく快適に過ごすことができました。
アーメダバードってどんなところ?
アーメダバードはインドの北西部で,ムンバイ・デリーから少し南に下がったところに位置しています。少しと言ってもムンバイから400km, デリーから1000kmはあるそうです!
アーメダバードはシンガポールからフライト約5時間半で到着します。シンガポール航空が直行便を運航していますが,毎日ではないです。シンガポールとの時差は2時間半。帰りの夜便は11時発で朝7時頃にシンガポール着なのに,5時間しか寝られないのでやや寝不足になります。(2024年10月現在)
Depature | Arrival | |
SIN-AMD (SQ504) | 18:35 | 21:35 |
AMD-SIN (SQ505) | 22:50 | 7:10 (翌日) |
日本からは直行便がないようで,デリー経由で来るのが一番良いようです。デリーからはVistaraかAir Indiaが運航しています。
アーメダバードを含め,インドの北西部は11~5月頃は乾季,6月~9月頃が雨季になっています。ベストシーズンは乾季の11月から3月頃まで。4,5月は酷暑で,5月はなんと気温50℃ほどになることも!!雨季は比較的涼しいので観光にも良いのですが,インフラが脆弱なため,ひとたび大雨が降ると簡単に洪水になってしまうそうです。
アーメダバードのあるグジャラート州は,dry stateと呼ばれていて,お酒が禁止されています。レストランなどでお酒を扱うお店はなく,スーパー等での販売もありません。外国人はリカーパーミットを取得するとお酒を購入することができます。私の場合は,ホテルのフロントでパスポートを提示するとレターをもらえて,お店で州政府のサイトに登録してもらうと,お酒を購入できました。
また,ベジタリアンも多く,ホテルやおしゃれなレストランはお肉を扱った料理も提供していますが,ローカルの料理はほとんどベジタリアンでした。お店に行く際はチェックすることをお勧めします。
見どころ紹介
交通機関が発達しておらず,車の運転がめちゃくちゃ荒いので,基本的に行動はホテルに車を手配してもらうか,UBERで移動しました。UBERは便利なのですが,ドライバーが英語を話せないことが多く,コミュニケーションが必要になると問題でした。また,UBERは支払いすべて現金でした。(2024年7月現在)
1. Modhera Sun Temple
Sun templeは太陽神スーリヤを祀るヒンズー教の寺院で1026年頃に建立されたそうです。モデラ村というところにあり,アーメダバード市街からは車で約1.5から2時間くらいかかりました。道中はずっと高速道路的な幹線道路を通っていたので,アーメダバードの市内とは違い渋滞や危険な運転を感じる機会は少なかったです。道中は一面畑や森になっていたり,牛が道路を歩いていたり,きっとインドらしい景色を見ることができるでしょう。
お寺の中は公園のような作りになっていて,猿がいて自然がとても豊か。少し進んだところに奥に巨大な階段井戸と神殿があります。神殿は薄暗い作りになっていて,1年に2日だけ、春分と秋分の日の出時に本殿に陽が差し込むらしく,私の行ったときは暗くて内部をじっくり見ることはできませんでした。
拝観料は外国人は₹300 (約500円,2024年7月現在)で,インド人は₹25なの10倍以上かかります。
2. Atal Buridge
アタル橋はアーメダバードで比較的最近に建築された橋で,有名な建築家が設計されたと聞きました。この橋は夜はとてもカラフルにライトアップされていて,いわゆるインスタ映えスポットですね。デートにおすすめです。
これは私の感覚ですが,インドの人は男同士,女同士で遊びに来る人が多い気がします。あまり男女で遊ぶ,デートするみたいなことは一般的じゃないのかもしれないですね。。宗教的な理由でしょうか。。
この橋は夜景スポットで,多くの人で賑わっていましたがデートしているカップルみたいな人は少なかったですね。もし日本だったらカップルだらけだろうなと思わせる場所でした。
橋は観光用のため,渡るのにちょっとお金がかかります。川岸に降りて,下から全体を眺めるのがとてもきれいでよかったです。
3. Adalaj階段井戸
ここはstep well (階段井戸)で,その名の通り昔に使用されていた井戸です。階段状になっていて,水を貯蓄するためでなく宗教的な行事などに使用されていたそうです。
この井戸はアーメダバードの市街地にあって,私は日曜に行ったので,多くの地元の人が広場でのんびり過ごしていました。観光というよりは市民の憩いの場として機能しているみたいです。
日本人はなかなか珍しかったのか,いろんな人に声をかけられて,一緒に写真撮りました。(日本人というだけで写真を撮られるなんてことが現代でもあるんですね!)地元の人はなかなか外国人・特に東アジアの人を見ることは少ないのだろうと思います。みんな日本人だと伝えると喜んでくれてちょっと嬉しかったですね。
私も詳しくはないのですが,このstep wellも含めて,インドの遺跡の面白いところはこの井戸を作ったのはイスラム教の王朝ですが,土着の人々の多くはヒンドゥー教であるということです。寺や遺跡そのものはイスラム教の文化やモチーフなのですが,ところどころ破壊されていたり,ヒンドゥー教に改められていたりするそうです。こういった歴史も日本ではあまり見ることのできないところですね。
4. Gandhi Ashram
最後はガンジー・アシュラム(サバールマティー・アシュラム)です。アシュラムは僧院で,ガンジーがアーメダバードにいる際に過ごした場所です。現在はガンジーの足跡を展示した博物館になっていて,ガンジーがどのような人生を過ごして,インド独立にどのように貢献してきたのかを学ぶことができます。
内部は大きな屋敷に建物がいくつかあって,中庭は植物やリス・鳥などがたくさんいてとても落ち着いた雰囲気でした。アーメダバード市内は車とバイクの交通量がものすごく,通りは非常に騒がしいのですが,いったん内部に入るととても静かで,落ち着いた気持ちになれますよ。
恥ずかしながらガンジーがどのような人物なのか,詳しく知っていなかったので,なかなか良い勉強になりました。1時間くらいでのんびり見て回れるくらいの施設でした。
インド訪問の感想
インドの中でも特にベジタリアンが多く,かつ屋外では酒が飲めないという,お酒好きな日本人には厳しい環境のグジャラート。レストランで食事をしたり,UBERで観光したりなど,行動パターンを決めてしまえば危険な目にあうこともなく楽しく過ごすことができました。
ただお酒が飲めないのは私的にはけっこうきついので,住むのはちょっとなと思ってしまいます。観光ならいいかな。
アーメダバードはガンジーの出身地で,ユネスコに登録されているような遺跡も多く,また近々アーメダバード – ムンバイ間で高速鉄道(日本の新幹線形式!)が開通するということで,歴史と活気のある街でした。インドは他の海外旅行先とは全く違う経験ができるのでとても良いですよ!
機会があればぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
コメント